不妊症の原因にも!?嚢胞性卵巣症候群 PCOS って何??

不妊症の原因にもなる『多嚢胞性卵巣症候群』。 当サロン でも多嚢胞性卵巣症候群で来院される方が増えています。多嚢胞性卵巣症候群とはどんな病態なのか、詳しく解説していきます。
☆多嚢胞性卵巣症候群とは☆
若い女性(20 代~ 30 代) に多く、 卵胞が なかなか育たず、排卵 し ない病態 です。
症状は
・月経周期が35 日以上、無月経
・不妊
・肥満
・ニキビが多い
・多毛
などがあります。
通常の月経周期では、卵巣内で排卵に向けていくつかの卵胞が発育します。その中の 1 つの卵胞が大きくなり(首席卵胞 排卵されます。
PCOSでは、首席卵胞が育たず に、発育を始めた卵胞が卵巣内に溜まってしまい、 卵胞内の卵子だけが委縮し、空になった卵胞が卵巣内に多数残ってしまう病態です。
排卵がないために、妊娠しないということが起こります。
また、毎月月経が来ていても、なかなか妊娠しない場合、排卵が起こってない可能性もあります。
☆なぜこのような事が起こるのか?☆
PCOSになる原因は、はっきりと解明されていませんが 、ホルモンバランスの乱れが大きく影響しています。

卵胞の成長と排卵は、脳の下垂体という部位から分泌されるホルモンにより調整されています。PCOS では、この下垂体から分泌される【黄体ホ 形成 ルモン ( 】 が過剰に分泌され、 排卵がうまく行われなくなります。

また、肥満があり、 血糖を下げるホルモン(インスリン)が 過剰な状態が続くと、血中の男性ホルモン が増加し、卵胞の発育を抑制し、卵巣の膜を厚くし排卵を妨げます。 (多毛や肥満の症状が出るのはこのため
☆病院での検査と診断☆
病院での検査は、問診、血液検査、超音波検査が基本となるようです。
・排卵障害が認められる。
・高LH 血症、高アンドロゲン血症のいずれかがある。
・卵巣内に多嚢胞が確認される。(ネックレスサイン)
これら全てに当てはまり、他の疾病の可能性がない場合に診断されます。
☆病院での治療☆
PCOSでは、妊娠の希望の有無によって治療方法が変わります。

妊娠希望がない・・・低用量のピルを用いて、 生理周期をリセットします。※多毛やニキビにも有効な場合があります。

妊娠希望がある・・・クロミフェン (排卵誘発剤 という お薬 による治療で、排卵を促します。効果が見られない場合は、 ホルモン注射 や手術 療法など により、排卵機能を回復させます。それでも排卵がされない場合は、体外受精を試みる場合があります。
☆鍼灸での治療☆
最新の研究では、鍼灸により血中ホルモンのバランスが整い、排卵を促進させることが明らかとなっています。

当サロンでは、PCOS で体外受精 を 医師から 進められていた 方が、自然妊娠できた症例もあります。最低でも3 か月はお薬などと併用しながら鍼灸を続ける事で、 排卵障害が少しづつ良くなっていきます。

体質改善につながり、妊娠の確立もアップしていきますので、お困りの方は鍼灸治療をお試しください♪

鍼灸サロン院長の「鍼灸コラム」

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